私はバイク歴が約5年になります。
週末にプチツーリングしたり林道走ったり、長期休暇には泊まりでロングツーリングしたりと、色々なツーリングをしています。
今夏の思い出。クロスカブならどこへでも行ける。#バイクのある風景 #クロスカブ pic.twitter.com/kmqlFDTZbi
— やち みちや (@childs_mind719) 2018年8月28日
この記事では、私がツーリングに行く中で感じた「バイクで出かける時に必要なもの」について紹介していこうと思います。
よろしければ参考にして下さい。
ツーリングに本当に必要なものは道具ではない
ツーリングに持って行くものを検索してみると、色々なサイトが出てきますが、筆者が本当に全て持って行ってるのかどうか疑わしいような内容のサイトもあります。
例えば、バイクツーリングの必需品はヘルメットと書いてあるサイトがあるのですが、さすがにヘルメットを忘れる人はいないでしょう。
バイクは転倒による怪我やバイクの破損などのリスクがあるので、不安要素はいくらでもあります。
ですが、全てに対して備えることは諦めた方が良いでしょう。
なぜなら、未来に起こるアクシデントは予測できないからです。
また、バイクは車と違って積載に余裕がないので、そもそも備えることが難しいのもその理由のひとつです。
なので、ツーリング先でこれだけは避けたい、という事柄に集中して対策をしましょう。
その避けたいことと言えば、以下の2つです。
- 怪我をする
- 帰宅できない
色々なサイトで準備する用品として書かれているものを見ても、突き詰めればこの2つの対策であることがわかると思います。
これから紹介するのはこの2つを防ぐ4つの対策になります。
ツーリングの計画を立てる
わざと目的地を決めずに走るのもひとつのツーリングの形ではありますが、基本的には計画を立てましょう。
日帰りツーリングや走り慣れた道を走る場合ならそれほど気にする必要はありませんが、特に長距離ツーリングではそれなりに計画を練って出かけるべきです。
計画を立てる時に大切なことは以下の3つです。
- 自分の走行ペース
- 休憩のタイミング
- 給油のタイミング
大体この3つがわかっていれば、無理な計画にならずに済みます。
無理な計画でなければ、焦って帰宅を急ぐ必要もないですし、自分の体力がなくなるまでバイクに乗る必要もなくなります。
つまり、事故に会う確率を下げることができるわけです。
詳しく見ていきましょう。
自分の走行ペース
自分の走行ペースというのは、大体どのくらいの時間でどのくらい進めるか、という感覚ですね。
慣れてくると、高速でここまでなら何時間、下道でここまでなら何時間、という感覚ができてきます。
目的地を決める前に、自分がそこまで行くのに十分な時間があるか、ということを必ず確認しましょう。
また、地図を見て地形を確認しておくことも重要です。
というのも、平地を100キロ走るのと、標高2000メートルの山道を走るのでは、進む速度が全く違うからです。
林道を挟むようなツーリングだと更に極端に差が出ます。
今までの感覚だと、林道10キロを走るのに大体1時間かかりますね。
ツーリングマップルが旅の友として欠かせないのは、そういう情報も一目でわかるからです。
ちょっとかさばりますが、長距離ツーリングでは欠かさずに持っていくようにしています。
紙媒体ですと、充電切れの心配がないのも良いですね。
他の手段として、Google mapで航空写真とストリートビューで走行予定のエリアを事前に確認しておくのも良いでしょう。
少しツーリングの楽しみがなくなりますが、ブレの少ない計画を立てることができます。
計画を立てても、それが実行困難では意味がありませんし、計画を守ろうとして無理をしてしまうことも考えられます。
1時間くらいは常に余裕を見てツーリングへ行きたいですね。
目的地に早く着いてしまってもその分楽しむ時間が増えて嬉しいですし、ちょっと気になる場所を見かけたら寄り道する余裕にもなります。
時間的余裕は精神的余裕に繋がるので、意識して計画を立てましょう。
休憩のタイミング
どんなにバイクに慣れても、やはり疲れます。
なので休憩の目安として、自分の体力だと1時間走ったらこのくらいの疲労感だから20分くらい休もう、といった感覚を身に着けておきましょう。
疲れてからではなく、疲れが出る前に休むのがポイントですね。
熱中症対策で喉が渇く前に水を飲むのと同じです。
この休憩の時間を盛り込んでツーリングの計画を立てれば、無理のないツーリングを楽しむことができますね。
体力がなくなってくると集中力も低下し、イライラしがちです。
結果として雑な走行に繋がり危険なので、体力的余裕を維持して走ることが大切です。
給油のタイミング
ツーリングに行けば、必ずどこかのタイミングで給油が必要になるでしょう。
ですが、好きなタイミングで給油できるわけではありません。
特にバイクで走りたい峠道や有名な道路など、長い間ガソリンスタンドがない場合があります。
給油するガソリンスタンドまで決めなくても良いと思いますが、バイクの燃費とツーリングルートから考えて、大体この辺りで給油すると余裕がある、という目安を持っておくべきでしょう。
また、万が一のことを考えてガソリン携帯缶を持っておくのもアリですね。
ホームセンターなどでも売っているので、すぐに手に入ります。
特に林道を走る場合、転倒した時にガソリンが漏れたりするので、持っておくと心強いですね。
ただし、取り扱いには十分注意して下さい。
体調を整える
これは当たり前すぎて書くまでもないことなのかもしれませんが、体調が優れない時にツーリングに出かけるのは控えましょう。
ツーリングとはいえ、バイクに乗るのはちょっとしたスポーツなので体力を使います。
ツーリングでのトラブルとしてバイクが動かなくなることを考えがちですが、体調不良で自分が動けなくなる可能性もあります。
動けたとしても、体調が優れなければ判断能力が落ちるので、事故に繋がる可能性が高まるので、事前に体調を整えておくことはとても大切です。
日頃の健康管理はもちろんですが、前日はよく眠れるように時間に余裕を持って過ごしましょう。
余談ですが、最近読んだ健康に関する本で面白いものがあったので、併せて紹介させて下さい。
表紙に「文明病から脱却」なんて書いてあるので、もしかしたら宗教めいて見えるかもしれませんが、科学的な根拠に基づいて書かれている本です。
筆者は鈴木祐さん、パレオな男というブログを運営されている方です。
ライダーとして注目したいのが、この本の3章の「腸」に関する内容ですね。
ツーリングに行っている時に、お腹に関するトラブルに見舞われた人は少なくないのではないでしょうか。
私もそこまでお腹が強いほうではないので、少し気を遣いながらツーリングをすることがあります。
冷たい物を一気に飲まない、とかですね。
山に入ったら1時間くらいお店が何もないなんてことは割りとあるので、ちょっと注意したい点だと思います。
他にも、こんな本があります。
ダイエットと銘打ってありますが、要は「健康になるために腸内環境が大切だよ」という本で、こちらもおすすめです。
この2冊には共通して「リーキーガット」という症状について書かれていますが、あまり他で見かけることはありません。
別にお腹は弱くない、という方も一読してみると健康に対する常識が変わるかもしれません。
日頃からバイクのメンテナンスをする
そもそもしない方がおかしいですが、日頃のメンテナンスはとても大切です。
例えば、チェーンゆるゆるで走っているバイクは走っている音ですぐにわかるので、目につく機会が多いですが、あれも結構危険です。
メンテナンスをしておけば不安なくツーリングに行くことができるので、ツーリング前には必ずバイクの状態を確認しておきましょう。
バイクが整備されていれば、予備のパーツを持っていく必要もありません。
予備のパーツが必要な部品があるとしたら、おそらくブレーキレバーですね。
転倒時に一番破損しそうなパーツでありながら、レバーがないとバイクが操作できないため、帰宅することができません。
あるいは、折れたレバーを固定できる何かを持っていくのも良いですが、基本的には転倒しないのがベストなので、余裕を持って走行しましょう。
任意保険
嫌な話になりますが、上記のように体調管理をしっかりと行い、バイクのメンテナンスも万全の状態でも起こってしまうアクシデントと言えば、事故です。
例えば私の場合ですと、今年の夏に高速道路でパンクしました。
パンクした後で対処することはできますが、パンクすること自体を防ぐのは不可能です。
そして、パンクが原因で接触事故を起こしていたら、もっと酷い結果になっていたでしょう。
やはり、任意保険は必要不可欠だと思います。
特に相手のいる事故の場合ですと、一人で対応するのはとても大変です。
知識が必要ですし、時間も費用もかかってしまいます。
そもそも怪我をしていたら、その対応すらできない状態である可能性もあります。
事故が起こってしまえば、どんなに準備をしていても対処できない事態になりかねません。
上記のパンクはまだマシな方で、もっと酷い例はいくらでもあるでしょう。
家に確実に帰る最後の手段として、任意保険の加入をおすすめします。
ツーリングは前日から始まっている
この記事を読んでいただければわかるように、一番大切なのは事故を起こさないことです。
そのために様々な状況でも落ち着いて走行できる余裕を作ること、それがツーリングに必要なことです。
そして、万が一の場合は任意保険でカバーする、というのが現状で安心できる状況を作る方法なのではないか、と思います。
家に帰るまでがツーリングです。
自分や周囲の人のためにも、安全にツーリングを楽しみたいですね。