セロー250がどんなバイクなのか興味を持たれた方に向けたインプレ記事になります。
元々ツーリングセローを購入したのですが、外したパーツなどもあるので、セロー250としてインプレしていきます。
セロー250は3年ほど前から所有し、今でも林道も含めて色々な場所にツーリングへ行っているので、役に立つインプレが書けるかなと思います。
セロー250の強み
セロー250の強みは以下の6点です。
- 低いシート高
- ツーリング向けのエンジン
- 燃費の良さ
- 小回りのしやすさ
- しなやかなフレーム
- 林道でも困らない
これを見てもらうだけでも、乗りやすさに重点を置いて開発されているのがよくわかるのではないでしょうか。
旅をしたいと思うなら、セロー250を買っておけば間違いないですね。
以下で、それぞれの強みについて感じたことを紹介してきます。
低いシート高
セロー250に注目する一番の理由がこれではないでしょうか。
私がセロー250の購入を考えた理由も、他のオフロードバイクに比べてシート高が低いことでした。
シート高830mmは現行のオフロードバイクで一番低い値ですが、やはりシートが低いとあらゆる場面で楽ですね。
公道で走行する以上、赤信号からは逃れられないので、否応なく足をつかなくてはいけない場面があります。
時折見られる深いわだちにも、余裕を持って対応することができます。
林道でも、すぐに足をつけるというのは走行ラインの選択肢を狭めないですし、基本的には良いことしかないですね。
オフロードバイクは欲しいけどシート高が気になるという人はセロー250を買っておけば間違いないです。
林道走行に慣れてきてコースも走ってみたくなったり、もう少しパワーが欲しくなったりしたら、他のオフロードバイクを検討すると良いでしょう。
ツーリング向けのエンジン
セロー250のエンジンは発生する出力がちょうどいいので、旅先での扱いが本当に楽です。
後述する小回りのしやすさも合わさって、本当に扱いやすい。
80km/hくらいまでなら自由自在に走ることができます。車体が軽いので、全く力不足を感じない加速が味わえますよ。
ツーリング先の峠を爽快に走っても良いですし、風景を味わいながらのんびり走ることもできます。
また、少し気になる小道などにも不安なく入っていけるので、旅の楽しみを存分に味わうことができますね。
ただし、単気筒のバイクに初めて乗る方はエンジンブレーキの強さに戸惑うかもしれません。
いわゆるドンツキですね。
私も初めて乗った時には、どうやってこのエンブレの強さを扱えば良いのかわかりませんでした。
ですが、それは乗っているうちにクラッチ操作などで自然と調節できるようになるので、あまり不安に思うことはないでしょう。
そのうち、ブレーキ代わりにエンブレを扱えるようになるはずです。
燃費の良さ
一般的な走行をしていれば、基本的に35km/Lは下回らないです。
私の場合ですと、35~39km/Lの間ですね。
タンク容量は9.6Lだったので、理屈では336~384kmほどの走行が無給で可能です。
実際にはガソリンが空っぽになるまで走ったことはないですが、300kmが近づいたら給油するようにツーリングしていました。
あまりぎりぎりまで粘ると、ガソリンスタンドが見つけられなくなった時に困りますからね。
300km無給で走れれば、ツーリングの際に困ることはありません。
これだけ燃費が良ければ財布にも優しいですし、長距離ツーリングに行っても負担が出にくいです。
小回りのしやすさ
セロー250のハンドルの切れ角はそのまま旅のしやすさに繋がります。
知らない道に入った時の不安がないのは、旅の可能性を広げてくれます。
メジャーな大通りだけを走りたいならセロー250は必要ありませんが、このバイクに興味を持たれた方はそうではないはずです。
セロー250なら、あなたをあらゆる場所へ連れて行ってくれますよ。
しなやかなフレーム
他のオフロードバイクと見比べればわかりますが、フレームが細めにできています。
実際に乗るとよくわかりますが、フレームがしなるのがよくわかります。
このしなりは特に荒れた路面でライダーの負担を肩代わりしてくれるような効果を発揮してくれます。
林道を走行すると、陥没や砂利などで予想以上にバイクが揺さぶられるので、このフレームは助けになってくれますね。
これから林道ツーリングを始めようと思っている方にはぴったりの特性ですよ。
林道でも困らない
これは上記5つをまとめた強みでもあるのですが、これだけ扱いやすいと林道に入っても不安がありません。
他のオフロードバイクはいわゆるフルサイズなのでシート高が高く、扱いに慣れるまでに時間がかかることがありますが、セロー250の場合はその心配がありません。
エンジンには不要なパワーがないので荒れた路面でも手ごたえがわかりやすいですし、車体もフレンドリーなのでライダーの負担が少なくて済みます。
時折、セロー250とWR250Rのどちらを買ったら良いか悩んでいる方がいますが、そういった悩みを持つレベルの方なら間違いなくセロー250を買うべきでしょう。
セロー250の弱み
魅力あふれるセロー250ですが、もちろん弱みもあります。
以下の4つが弱みと言えますが、これは強みの裏返しも含みますね。
- シート高が低い
- 高速道路走行
- ライトの暗さ
- エキパイが鉄製
弱みと言っても、自分の工夫やツーリングの計画の立て方などでいくらでもカバーできるものですので、参考程度に読んでもらえればと思います。
シート高が低い
シート高の低さはセロー250一番の特徴なのに、それが弱みとはどういうことだと思われるかもしれません。
ですが、シート高が低くなった分、足が窮屈になってしまうんですね。
私もフルサイズのオフロードバイクのシートの高さを敬遠してセロー250を買ったくちですが、足元は窮屈かなと感じていました。
フルサイズだと高いけどセロー250だと低い、そういった方は一定数いるのではと思います。
そんな方には下記のシートがおすすめです。
私もこのツーリングシートを購入して実際に使用していますが、疲労も軽減できますし、純正よりも足を延ばせるのでおすすめですね。
高速道路走行
よく言われる話かと思いますが、セロー250は高速道路が苦手です。
その理由は以下の3つです。
- エンジンが低速向け
- 6速がない
- フレームが弱い
エンジンの特性
セロー250のエンジン特性としてよく言われるのが「粘りがある」だと思いますが、そういったエンジンは高速走行には基本的に不向きです。
その証拠として、セロー250で高速道路を走り続けると下道よりも燃費が落ちます。
真夏に高速道路の走行を続けて、少しばかり熱ダレを起こしたこともあるので、セロー250で高速道路を走行する場合はこまめに休んだ方がいいかもしれません。
6速がない
セロー250のギアは5速までしかなく、6速がありません。
高速道路を走らなければほとんど気になりませんが、長距離ツーリングをする場合、どうしても高速道路を使わなければならないので、そういう時には気になる仕様です。
対策としては、スプロケットを交換するなんていう手もあります。
関連記事:セロー250のスプロケットを16丁に交換
フレームの弱さ
セロー250の強みとして挙げた「しなやかなフレーム」がここでは弱みになっています。
つまり、速度を出した時にフレームがしなってしまうので安定感がありません。
100km/hで巡航も可能ですが、そのくらいになるとフロントがスネークダンスを始めるので、ハンドルをしっかり押さえなければなりません。
これがめちゃくちゃ疲れます。
80km/hほどの走行なら問題ないと思いますが、高速道路を低速で走行するのはかえって危ないこともあるので注意が必要です。
セロー250で高速道路を走行する場合は、通らせてもらうという気持ちが必要です。
ちなみに私は下記のパーツを装備して、この問題に対応しています。剛性が増すのでおすすめです。
ライトの暗さ
セロー250の純正ライトは暗くてあまり頼りになりません。
純正のままでも十分明るいと書いている記事を見かけたことがありますが、私はそうは思いませんでした。
元々明るい街中を走るのであれば、問題ないかなという感じの明るさです。
例えば、長距離ツーリングで夜遅くまで走ることを考えているのであれば、ライトの交換やフォグランプの装備をおすすめします。
私の場合ですと、ツーリングの予定はなるべく時間の余裕を見て計画するので、そもそも夜間走行をすることはあまりないようにしています。
特にセロー250で長距離のツーリングに行く場合、林道も走行することが多くなりますが、林道は公道よりも時間がかかりますし、体力的にも消耗しますしね。
そういう意味でも、セロー250で夜間走行するような状態にはならない方が良いのかな、というのが個人的な意見です。
鉄製のエキパイ
純正のエキパイは鉄製でできているので、長く乗っていると必ず錆びます。
私は慣らしが終わってからすぐにエキパイを交換しました。
定番カスタムであるSP忠男のPOWERBOXですが、これは本当に素晴らしいパーツです。
ステンレス製なので錆びる心配もありません。
純正のエキパイはいずれ交換することになると思うので、早めに交換することをおすすめします。
旅するバイク、セロー250
上記をふまえてセロー250のことを表現するなら、旅するバイクというのがぴったりだと思います。
大型バイクで入れない道を走り、オンロードバイクでは見ることのできない景色を見に行くことができるこのセロー250というバイクは、旅をしたいと思っている方にぜひとも乗って欲しい一台です。
一緒に旅をしませんか?