バイクの免許を取得して、これからバイクを購入しようと思っている方に向けて、バイク選びの判断基準についてまとめてみました。
実際に私がバイクを選ぶ時にも、この記事で書いたように考えて購入を決めているので、よろしければ参考にして下さい。
バイク選びの6つの基準
私の考えるバイク選びの6つの基準はこんな感じです。
- 用途
- 新車か中古か
- 見た目
- メーカー
- 近所のバイク屋さん、店の雰囲気
- 乗り味
それぞれの項目について、以下で見ていきましょう。
用途
一番わかりやすいのは、バイクをどんな目的で使うか、ということでしょう。
あなたがバイクに興味を持ったきっかけはなんですか?バイクでどこへ行きますか?
友達に誘われたから、何か趣味を作りたくて、日本一周動画を見て、など色々な理由があるかと思いますが、まずは実際にバイクに乗っている自分を想像してみましょう
想像の中のあなたは、どんな状況でどんな場所を走っていますか?
- 気の置けない友人と観光
- 静かな場所を求めて、一人キャンプツーリング
- レースの迫力に魅了されて、サーキット走行
どれも、バイクの醍醐味のひとつです。
私の場合ですと・・・
- バイクで様々な場所を旅すること
- ライディングそのものを楽しむこと
主に上記二点がバイクに求めていることなので、1に最適なバイクとしてセロー250、2に最適なバイクとしてYZF-R6を所有している、というわけです。
もちろん、複数の用途があるからといって必ずしも複数のバイクが必要なわけではありません。
セローでライディングを楽しむことも、R6で旅することもできますからね。
複数台所有はより目的に適したバイクを求めた結果に過ぎませんので、一台でも十分楽しむことができます。
あなたが想像した場面には、どのような景色が広がっていましたか?
排気量やジャンルなど、そのシチュエーションで最も活躍できるバイクを選びましょう。
新車か中古か
やはり考えなくてはならないのがお金の問題ですね。
少しでも費用を抑えるために中古車を検討される方もいるかと思いますが、できれば新車で買うのが良いです。
中古はどこがどうなっているかわかりにくいものですし、新車ですと保証もあります。
それに最近は中古車の値段が結構高いような気がします。
中古車の程度にもよるので一概には言えませんが、最終的な金銭的負担は新車の方が安いのではないでしょうか。
メンテナンスにかかる費用も抑えられますし、下取り価格も新しい車種の方が高くつくでしょうしね。
よく言われるのが「最初は絶対こかすから中古にしとけ」という話ですが、もしこかすことを前提にアドバイスするなら「(中古の)オフロードバイクにしとけ」が正確だと思います。
オフロードバイクの性質上、こかすこと前提で設計されているようなものですからね。
あるいは、本当にこかすことが不安なら好きなバイクにガード類をつけた方がいいです。
何より、新車ですと愛着が違いますし、愛着があるバイクに乗ると上達も早くなりますので。
妥協して買ったものでは心の底から楽しめません。
が、ここで中古車をおすすめできる唯一の例外が生まれます。
つまり、愛着の湧くバイクが中古車の場合です。
現行モデルは全部見て気に入るものがひとつもなかったけど、こいつは気に入った!
そんなバイクが見つかったら、新車中古車関係なく迷わずそのバイクを買いましょう。
大切なのは、最初にあなたが想像した場面で一緒にいるバイクを手に入れることです。
見た目
上記でも触れましたが、愛着がわくかどうかはとても大切な要素です。
かっこいい、可愛い、渋い、と言った魅力をあなたが感じるバイクはどんなスタイルのものでしょうか?
フルカウル、ネイキッド、オフロード、モタード、アメリカンなど色々なジャンルがあります。
そして見た目というのは、そのまま性能にも繋がります。
カウルがあると高速が楽、小さいから小回りがきく、とかそんな感じです。
ただひとつ注意したいのは、実際に目で見た時に大きいと感じるバイクは避けた方が良いということです。
感覚的な話になってしまいますが、ライディングに慣れてくるとバイクが小さく見えるようになってきます。
逆に言えば、運転する自信のないバイクは大きく感じるのです。
もちろん、「迫力があるから大きいのがかっこよく感じる」とか「小さくまとまっていてかわいい」とか、そういう感覚で選んでも全く問題ありません。
大きかろうが小さかろうが、そのバイクが本当に良いと思えば、ちゃんと乗れるように頑張ろうと思えるからです。
自分の感覚を信じて、お気に入りのバイクを見つけましょう。
メーカー
あなたがバイクについて考えた時、真っ先に思い浮かんだバイクメーカーはどこでしょうか?
車も作っているので、ホンダとスズキの名前が浮かぶかもしれません。
正確には別会社ですが、音楽が好きな方ならヤマハとか、船や飛行機に詳しい型はカワサキかもしれませんね。
ライダーの方なら、優等生、お洒落、鈴菌、漢、というだけでどのメーカーのことかわかるくらい、各社それぞれの色があります。
ただ、よほどのこだわりがなければ、最初からメーカーで選択肢を絞るのはあまりおすすめしません。
後述しますが、やはり乗り味や自分の好みは色々なバイクに乗ってみないとわからないものだからです。
かくいう私も、あまりメーカーにこだわらず色々な車種を見比べてバイクを選びます。
現在所有しているバイクは二台ともヤマハですが、最初からヤマハに絞って購入したわけではありません。
特にR6を買うまでには、全メーカーのバイクを調べて、色々なバイクに試乗しました。
バイクは大きな買い物ですから、慎重に自分に合ったバイクを見つけるために、広い視野を持ちましょう。
近所のバイク屋さん、店の雰囲気
これは初めてバイクを買う方向けの話になりますが、どのライダーにとっても結構大事なことだと思います。
あなたの家の近くにバイク屋さんはありますか?
もし歩いていけるバイク屋さんがあって何か悪い評判がないようなら、そこのメーカーのバイクを選ぶというのはありかと思っています。
何故なら、何かあった時にバイクを押して持って行けるからです。
いざという時でも何とかなると思えるバイクと、何かあったらもうおしまいというバイクでは、どちらの方が安心して楽しめるかは明白ですね。
実際、私も初めてのバイクは一番近くのバイク屋さんで買いました。ちょうど欲しいバイクとメーカーも同じでしたしね。
ただ、そのバイク屋さんが出している看板とは違うメーカーのバイクも入れられることがあるので、もし一番近いバイク屋さんで買いたいけどメーカーが違う、という場合は実際にお店に確認してみると良いでしょう。
また、お店の雰囲気というのも大事な要素です。
これも実際私が行ったことですが、R6を買う時にいくつかお店の候補があって、どのお店から買うか決めた理由はお店の雰囲気でした。
そのお店に行き、接客の様子、作業の仕方などを見て、このお店なら自分のバイクを任せられると思ったお店で購入しました。
バイクを売ってやるという態度のお店、仲間内で固まっているお店、愛想は良いけど作業の様子がいまいち、など色々なお店があります。
バイクに何かあればツーリング先で困りますし、最悪の場合、怪我やそれ以上の結果になることもあります。
安心してバイクを預けられるお店で購入したいですね。
乗り味
これはメーカーでお話しした内容と逆の話になるのですが、実はメーカーでバイクを選ぶのは全然OKです。
ただし、ある程度経験のあるライダー向けの選び方と言えます。
何故メーカーで選んで良いかというと、先ほど少し触れたように、メーカーそれぞれの特色があるからです。
どの会社もエンジンがひとつ、タイヤがふたつの乗り物を作っているのに色々な個性があるのです。
これはスペック表を見比べるだけでは絶対にわかりません。
これもバイクの醍醐味と言えるかもしれませんね。面白いなぁと思います。
初心者の方でも、色々なバイクに試乗すればわかることがたくさんあると思います。
例えば、私はホンダのバイクが少し苦手です。
ホンダのバイクは優しいのでライダーの作業を補うようなところがあるのですが、私にはそれが少し物足りないからです。特にステアリングの感覚が苦手ですね。
単に私が良さを引き出せていないからかもしれませんが・・・。
でも3年間乗って変わらない感想だったので、おそらく好みに合ってないのでしょう。
そんなこともありますので、ぜひ試乗会に足を運んでみて下さい。
私がバイクを選ぶ際の考え方
例えば、今回ご紹介した内容をもとにtenere700について考えるとこうなります。
- 用途:もっと楽に遠出できて林道走行も可能。ある程度小回りも。
- 新車か中古か:新モデルなので新車。
- 見た目:かっこいい。
- メーカー:今乗っているバイクもヤマハ。
- お店:セロー250を買ったお店で問題なし。
- 乗り味:ヤマハのコーナリングの感覚は好み。
重要なのは、やはり用途ですね。
セローもR6も少し遠出が苦手です。セローは高速道路が、R6は長時間の走行が少し大変なので。
この二台を合わせたようなバイクがあるととても良いな、と思っていたところにtenere700が発表されたので、発表記事を読んだ時は「うぉ、まじか!」と思わず声が出ました。
こうして見ると、やっぱり今欲しいバイクだなぁということがよくわかります。
実際に購入するかは、まだわかりませんけどね。
バイク選びは難しくもあり楽しくもある
バイク選びはとても悩ましい作業ですが、その分とても面白いです。
皆さんがお気に入りのバイクを見つけて、楽しい思い出をたくさん作っていくことを願っています。
今はツーリングには良い時期ですので、色々なところへ行きましょう。