本記事では、先日私のセロー250に起こった故障について紹介します。
ちょっと珍しい故障ですが、日頃のメンテナンスの参考にしていただければと思います。
日頃のメンテナンスはバイクの性能を落とさないために大切なことです。
バイクを整備された状態にしておくことは自分を守ることにも繋がるので、欠かさず行いたいですね。
セロー250に起こった不具合
以前ツイッターでこんなツイートをしました。
先日、セロー250に恐ろしい故障が起こりました。まさかエンジンオイルのレベルチェックする窓が外れるとは…
幸い、走り出す前に気づくことができましたが、最悪死んでいました。日頃のメンテナンスは本当に大切ですね。皆さんもお気を付け下さい。#セロー250 #serow250 pic.twitter.com/72oBevLgRf— やち みちや (@childs_mind719) 2019年1月2日
今回私のセロー250に起こった不具合とは、エンジンオイルのレベルチェックする窓が外れるという、本当に恐ろしい故障でした。
ぜひ、皆さんにも注意していただきたいです。
気づかずに走り出していたら本当にどうなっていたかわかりません。
去年は高速道路で釘を踏んだりしましたし、ちょっと災難続きかもしれないですね。
ともあれ、無事に済んで良かったです。
故障の原因
写真でもわかる通り、空洞になっていますね。
このような故障は滅多に起こることではありません。
セロー250を買ったバイク屋さんに持って行ったら、「こんな故障はほとんどない」と言われました。そりゃあそうだ。
そもそも起こってはいけない不具合ですからね。
では、私が何かよくない取り扱いをしたのが原因かと言うと、心当たりは全くありません。
例えば、林道で激しい転倒をしてしまい、その際に道に落ちていた物が思いっきりめり込んだ、などということも一切ありませんでした。
ある日、突然ぽろっと外れてしまったのです。
影響がありそうなことと言えば、自分でエンジンオイルを替えていたことくらい。
ですが、そんなことで外れるわけがありません。
使用していたのもYAMALUBEのプレミアムシンセティックですしね。
エンジンオイルを溢れるまで入れてエンジンをかけたりしていたら話は別かもしれませんが、きちんと計量して入れていたので負荷がかかるようなことはなかったはずです。
外れを引いてしまった、と思わざるを得ません。
今後、他の部分でも不具合が出なければ良いのですが。
修理について
替えのパーツはもちろんないですし、取り付け方もわからないので、当然ですがバイク屋さんへ持っていくことにしました。
結論から言いますと、無償で修理してもらえました。
洗車の後の写真なのでエンジンが濡れてしまっていますが、必要な部品はきちんとありますね。
正直なところ、これはメーカー側に責任がある故障だと思っていたので、当たり前と言えば当たり前でしょう。
こんなところ壊したくても壊せないので・・・。
お店でも「ヤマハがクレーム扱いで対応してくれた」と言っていました。
もし修理費用がかかるとしたら、1万円行かないくらいのようです。
対応してもらうお店によっては費用がかかる場合もありそうなので、注意して下さい。
修理に関する余談
私はバイク屋さんにあまりバイクを持っていかない客です。
セロー250をお店に持って行ったのは、初回点検の時以来でした。
その次に行ったのは、自賠責の更新の時ですね。
セロー250のインプレにちらっと書いたカスタムは全て自分で行っています。
つまり、お店からすると全くお金を落とさない嫌な客なわけです。
そんな時に無償修理となる故障で持って行ったので、少々ぞんざいな扱いを受けました。
店長曰く、「カワサキならエンジンオイルを自分で行ったバイクはメーカー保証対象外になるからやってもらえない」とのこと。
本当かどうかはわかりませんが、とりあえずヤマハが対応してくれて良かったです。
皆さんもバイク屋さん選びは大切にしましょう。
客が神様だとは全く思いませんが、お金を払っているのはこちら側なので、利用していて不愉快な場合は別のお店を利用してOKです。
故障に前兆はあったか
エンジンオイルのレベルを見る窓なので、ここが緩んでいれば当然オイル漏れします。
ですが、窓自体が外れるまでオイル漏れはありませんでした。
外れたその日にやたらとオイルが滲んでいることに気が付き、ウェスで拭ってみたところ窓が外れたという具合です。
気づくことができたかもしれないポイントとしては、エンジン音が挙げられます。
今にして思えば、ばたつくような音が大きくなっていたと思います。
ただ、エンジン音から今回の不具合箇所に目を向けるのはちょっと難しかったです。
なにせ、絶対に外れてはいけない部品ですので、そもそも怪しみもしませんでした。
バイク屋さんに定期メンテナンスに預けていたとしても、あのお店で気づいてもらえたのかどうかは何とも言えませんね。
私「何だかエンジン音が大きくなった気がします」
店長「ただの経年劣化だから気にしなくていいよ」
そんな会話になって終わっていた気がします。
修理後
故障自体はお店に持って行った翌日には直してもらうことができました。
ヤマハのパーツの発送早すぎですね。感謝です。
なので、故障自体の修理は問題なく済んだのですが、バイク屋さんからセロー250に乗って帰る時に何だかエンジンのかかりが悪くなっていました。
その時はそのまま帰れたのですが、後日セロー250に乗ろうとしたら、何とエンジンがかからなくなりました。
バッテリーはフル充電されているし、プラグは以前新しい物に交換してあるし、わけがわかりませんでした。
人生初の押しがけ
色々検討してみましたが、結局押しがけしてみることに。
実は今回が初めての押しがけでしたが、うまくできました。
押しがけをする場合には、できれば自分はバイクに跨って他の人に押してもらいましょう。
自分で押して勢いをつけてから跨っても良かったですが、少し危険ですので無理しないようにしました。
跨らずにできればいいですが、体重をかけないとリアタイヤが空転してしまいます。
実際にセロー250に跨らずに押しがけをしてみましたが、リアタイヤが空転してしまうのでダメでした。
バイクに乗らない状態では。1速でも2速でもダメでしたね。
押しがけでクラッチを繋ぐ時には、シートにドスンと体重をかけてリアタイヤの空転を防ぐようにするものですが、やはりこの動作は必要ですね。
結局、バイクに跨って押してもらい、2速を繋いでエンジンがかかりました。
原因はわからず
エンジンがかかった後、聴診器でエンジン音を確認して外れた部品が中に残っているのかどうか確認しましたが、ここも問題なし。
ちなみに聴診器とはこんな道具です。
結構はっきりとした音が聞こえるので、変な音がすれば素人でもわかります。
とりあえずエンジンを回した方が良いかなと思い、近所を走らせて様子を確認しましたが、これと言った不具合は確認できず。
翌週にエンジンをかけた時には綺麗にエンジンがかかったので、しばらく様子見ですね。
日頃のメンテナンスを大切に
今回の故障はレアケースだと思いますが、やはりバイクの状態には常に気を配っておきたいですね。
自分でメンテナンスすれば何がどうなっているのか理解できるので、故障にも対応しやすいです。
もちろん全て自分でやるのが良いとは思いません。
プロの技術が必要だなと思えば、バイク屋さんに任せます。
ですが、それも自分で何が起こっているのか理解してこそだと思います。
「よくわからないけどバイク動かなくなったから直して」
と言ってバイク屋さんに持って行くのと、
「○○○の調子が悪い気がするからちょっと確認して」
と言ってバイク屋さんに持っていくのでは、作業の質も変わるのではないでしょうか。
せっかく購入したバイクですので、大切に乗りたいですね。