セロー250を手放す理由と乗り換え候補

セロー250

ミチヤです。

いよいよ、セロー250を手放すかもしれません。

同じ迷いがある方と考え方を共有すべく、今回の記事を書きました。

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セロー250を手放す理由

セロー250を手放す主な理由は下記の4つです。

  1. もっと遠くへ行きたくなった
  2. 林道を走る機会が減った
  3. CRF250LとKLX230 Sの登場
  4. 足回りへの不満

一部以前書いたインプレ記事と重複しますが、以下で深掘りします。

もっと遠くへ行きたくなった

近隣のツーリングスポットを走りつくしたわけではありませんが、もっと楽に遠出がしたいという欲求が高まってきたというのが、セロー250を乗り換える最大の理由です。

現在、私はYZF-R6とセロー250の2台を所有しています。
スーパースポーツとオフロードバイクというこの組み合わせはとても良いですが一つ苦手分野がありまして、それが長距離ツーリングです。

YZF-R6は大型バイクなので一発遠出する分には問題ないのですが、宿泊を伴う長距離ツーリングとなるとポジションのきつさからくる疲労で快適に旅ができません。
スーパースポーツの宿命ですが、ハンドルの切れ角もないので取り回しも気を遣うため、手軽にUターンできずに困る場面もあります。

セロー250は取り回しもよく、道に迷っても不安がないので旅先では快適なのですが、やはりそこに辿り着くまでの高速道路がきついです。
100km/hで巡行すると車体がふらふらするので心身ともに消耗しますし、特に夏場は高速道路を走る時間が長くなってしまうので、熱中症になりやすくなります。実際、危ない時がありました。

また、東名高速の最高速度が120km/hに上がったので、セロー250で東名を走るのはかなり厳しくなりました。
ずっと左車線を走れば良いと思うかもしれませんが、追い越されるのも危険がないわけではないですし、隣車線をトラックなどの大型車が通った時の風圧も結構な影響があります。

サスペンションとタイヤを変えてオンロード向けにしようと思ったこともありますが、そうするとますますセロー250である必要がなくなり、本末転倒です。
仮にセッティングを変えたとしてもエンジンが250cc単気筒なので、そもそも高速向きではありません。

林道を走る機会が減った

コロナウィルスが広がってからツーリングにあまり行かなくなったというのもありますが、林道ツーリング自体にほぼ行かなくなりました。

以前、秋鹿林道で怖い思いをしたのも理由の一つです。私の準備と経験不足もありますが、やはり遠方の林道に入る時には仲間がいた方が良いです。
また、林道はガレていることが多いです。ガレ場はフラットダートとはまた別のテクニックが必要ですし、転倒した時のリスクも大きいです。

走りごたえのある林道を抜けた時の達成感は良いものですが、林道を組み込んだ長距離ツーリングについて考えた時、リスクリワードが悪いと感じるようになってきました。

また、オフロードバイクを買った理由のひとつに「ダートを走ってバランス感覚を鍛えてオンロードのライディングに活かしたい」というものがありましたが、それならオフロードコースに行った方が良いかもと思い始めたのも理由になります。
大抵のコースでレンタルバイクをやっているので、オフ車がなくても取り組めるのも良いですね。

CRF250L<s>とKLX230 Sの登場

私がセロー250を購入した理由はシート高の低いオフロードバイクだったからです。

オフロードバイクの購入を検討している頃、まだWR250Rが販売されていたのでそちらも購入検討の対象でした。今思えば、WR250Rを買った方がよかったかもしれませんが、それはそれで悩みの種が増えていましたね。

当時の私はまだシート高の高いバイクに慣れておらずオフロード走行の技術も皆無、加えてWR250Rはタンク容量も少なかったため選択肢から外して、セロー250を購入したという経緯がありました。

ですが、2022年5月時点で、セロー250と同じシート高830mmであるCRF250LとKLX230 Sが購入できるようになりました。
これによって、セロー250の強みがひとつ失われたことになります。6速まであるのもセロー250に対する強みですね。

この2台もいずれ生産終了する時が来るかもしれませんが後続モデルは出るでしょうし、250ccのオフロードバイクというジャンル自体がなくなるとしても、それはまだ先のことだと思いますので、セロー250と手放してもリカバリーは効くかなと考えています。

付け加えると、セロー250の強みとしてローギアでの粘りが挙げられますが、これはまさに林道を走ってこそ輝く性能なので、今の私にはますます生かす場面がありません。

とは言え、林道を走っていると2速か3速で走ることが多いので、実は林道に入ってもがっつり役に立った場面はあまりなかったかもしれません。

足回りへの不満

林道を走る機会が減ってオンロードメインでセロー250に乗っていると、足回りへの不満が出てきます。

特にフロントサスは柔らかいので、急に赤信号に切り替わった時に強めにブレーキをかけたりすると、前につんのめる感じになる時があります。オフロードバイクなので仕方ない部分ではありますが、制動距離もオンロードバイクより長いです。

なので、普通のオンロードバイクで止まれるタイミングで止まれないなぁと思うことがままあります。先読み運転をするのは当たり前ですが、より周囲に気を遣うのでその分疲労も溜まります。

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オフロードバイクを手放すことへの抵抗感

正直に言うと、積極的にセロー250を手放したいわけではありません。
セロー250を手放すと手元にオフロードバイクがなくなるので、林道ツーリングという選択肢自体がなくなってしまいます。これはちょっと残念ですね。

手元に残しておきたいのは山々ですが、これ以上バイクを置く場所がないのでどうしようもありません。近くのトランクルームを借りることも考えましたが、毎月5000円ほどの保管料を払っても見返りがあるほどセロー250に乗っていません。

今後の展望としては下記の2つかなと思います。

  1. コースでレンタル
  2. トランポに積んだままにできるオフロードバイク

目新しいアイディアではないですが、それぞれ考えをまとめておきます。

コースでレンタル

ない物は借りればいいという単純なアイディアですが、レンタルバイクでは自信を持って林道アタックできる方は少ないと思います。

なので、前述した通り、オフロードを走りたくなったらコースに行ってレンタルするのが良さそうです。元々コースを走っているバイクなので保安部品等もなく、転倒時の破損などもほぼないでしょう。

林道には行けませんが、これが一番現実的な対応策なのかなと思っています。

ケガのリスクがあることに代わりはありませんが、少なくとも自走で帰れなくなる可能性がなくなるのは一つの安心材料です。

トランポに積んだままにできるオフ車

これは代替案というか、ひとつの理想像です。将来的にこうできたら良いなと漠然と考えています。

125ccくらいのオフロードバイクをトランポに積んで林道近くまで運び、林道だけバイクで走って楽しむというツーリングの仕方は理想的なツーリングのひとつの形なのではと思っています。

バイク置き場を車の中にしてしまえば、余分なスペースが必要ありません。その分、盗難時のリスクが跳ね上がりますが…

将来的にはミニバンなどのファミリーカーを買うことになるかもしれないので、その時はバイクが積みやすい物を選びたいなと思っています。

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セロー250を手放して何に乗り換えるか

さて、今までセロー250を手放す理由をお話してきましたが、以下では乗り換え候補のバイクについて書きたいと思います。

選定の仕方としては、セロー250を手放す理由に上がっている部分を強みとして持っていて、かつセロー250の強みをなるべく損なわずに持っているバイクが候補になります。
要するに、高速道路が楽で取り回しもそれなりに良いバイクですね。

最終的に候補は2台に絞れました。

  1. YAMAHA TRACER9 GT
  2. SUZUKI Vストローム650XT

また、名前が挙がったが最終候補から除外したバイクは以下の5台です。

  1. HONDA CRF1100L Africa Twin
  2. HONDA CRF250RALLY
  3. YAMAHA テネレ700
  4. SUZUKI Vストローム1050XT
  5. BMW F900XR

以下、選定理由などに触れていきます。

選別の理由

候補のバイクはどれも良いバイクですが、まずは以下の3点でふるいにかけました。

  1. 見た目
  2. 軽さ
  3. 排気量

一番の特徴ですので、やはり見た目は大事です。ここに名前を挙げたバイクは全てかっこいいので、その点ではどのバイクを買ってもOKでした。

また、バイクは軽い方が扱いやすいので、基本的に軽ければ軽いほど良いです。
ただし、排気量が上がれば上がるだけ重くなる傾向にあるので、そこはバランスを確かめる必要があります。

排気量自体に関しては必要十分なパワーがあればいいと思っています。
操っていて明らかに持て余していると感じられるとライディングの楽しみも損なわれると思うので、リッター越えのアフリカツインとVストローム1050XTは候補から外しました。

CRF250RALLYとテネレ700はオフロードバイクへの未練から候補になりましたが、CRF250RALLYは250cc単気筒なので乗り換える意義が薄く、テネレ700を選んでも林道でビッグオフを操る技術がなくオンロード専用になりそうだったため、それなら最初からもっとオンロードに寄せたバイクを買った方が良いのでは、ということで候補から外しました。

私にビッグオフを操れるくらいオフロードのスキルがあればテネレ700も最終候補に残したと思います。ただ、これは私の想像ですが、テネレ700を選ぶくらいのオフロード志向の方ならテネレ700とセロー250の2台持ちをしそうな気がしますね。

残ったF900XRですが、これはTRACER9 GTとの比較で候補から外しました。
並列2気筒より並列3気筒の方が好みだったのと、ディーラーまでの距離も考慮しました。あとはメーカーと見た目の好みでしょうか。F900XRには上下クイックシフターがついているので、とても魅力がありましたね。

TRACER9 GT VS Vストローム650XT

ここまで来るとどちらを買っても満足できると思いますが、ひとまずVストローム650XTの方がトレーサー9GTより40~50万円ほど安いので、Vストローム650XTの方が第一候補です。

差額分を追加で払って得たい物がトレーサー9GTにあるかというと、何とも言えないところだからです。これはトレーサー9GTに価格ほどの価値がないという意味ではなく、私が次のバイクに求めている物がVストローム650XTで十分満たされるということです。

TRACER9GTはVストローム650XTよりキビキビ走るタイプのバイクですが、それならYZF-R6で間に合っているので、もっとツーリング志向のバイクの方が今の私が求めている物に近いかなと思っています。
とは言え、Vストローム650XTもそれなりに走れますし、走行性能で不満が出ることもないでしょう。

TRACER9GTは電子制御てんこ盛りなので、そこがVストローム650XTとの最大の差だと思います。一番魅力的なのはクイックシフターですが、シフトアップだけならVストローム650XTにも社外品を後付けできそうなので、あとはクルーズコントロールや電子サスなどが違いになってきますね。

クルーズコントロールや電子サスはあれば快適だがなくても問題ない、そんな印象です。

そんなわけで、Vストローム650XTがセロー250からの乗り換え候補筆頭です。

また、TRACER9 GT(トレーサー900)とVストローム650の比較はヤングマシンさんの記事が参考になるので、興味のある方は下記のリンクからお読み下さい。

外部リンク:ヤマハ トレーサー900 vs スズキ Vストローム徹底試乗比較

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セロー250の魅力

手放すことになりそうなセロー250ですが、なんだかんだ言って良いバイクでした。
乗り味は素直で変な主張もしないですし、とても気軽に乗れるバイクです。

セロー250でなければ林道ツーリングを始められなかったでしょうし、色々カスタムして愛着もあります。1.5万キロくらいしか走っていないので、まだまだ乗れますしね。

セロー250がどんなバイクなのかは以前インプレを書いたので、よければそちらも併せてご覧下さい。

参考記事:セロー250に3年乗った私のインプレ