ミチヤです。
先日、袖ヶ浦市にある関東運輸局千葉運輸支局へ行って、ユーザー車検をやってきました。
ハードルが高そうに思えましたが、やってみると簡単だったので平日に時間の取れる方にはおすすめです。
下記で、手続きなどについてお伝えしていこうと思います。
なぜユーザー車検をやるのか
ユーザー車検を検討する理由と言えば、やはり節約ですね。圧倒的なメリットです。
これは皆さんが考える事だと思いますが、車検はお金がかかりますよね。
例えば、NAPSでYZF-R6の車検のお願いをすると、安くても40,180円(税抜)のようです。
しかもそれにも条件があるので、おそらく47,180円(税抜)からの料金になりそうですね。自賠責が15,180円と書いてあるので、税込だと50,380円になります。高額ですね。
車検の度に約5万円の出費はかなりきついと思います。
かくいう私も車検の度にそんな出費はしていられないなと思ったので、ユーザー車検を検討し始めました。
ユーザー車検の費用
では、ユーザー車検にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。私が実際に払った費用の内訳は下記のとおりです。
- 印紙5,500円(うろ覚えですが、大体このくらいでした)
- 自賠責9,680円
- 光軸調整1,000円(後述します)
合計で16,180円になります。
お店に任せた時と比較すると、なんと約7割も費用の節約することができます。お得すぎですね。
ユーザー車検の手間
費用の面からすると圧倒的にお得なユーザー車検ですが、当然デメリットもあります。
ユーザー車検のデメリットとは、平日でないと手続きができないことです。平日働いているのであれば、休暇を取らなければいけません。
確かに額面だと見るとお得ですが、出費を抑えられることよりも貴重な休暇を失う方が辛いという方にはユーザー車検は向かないでしょう。
ただし、お店に車検をお願いしても、結局見積もりのために1度バイクを見てもらったりする必要があるので、かかる時間としては大差ないと思います。
むしろ、見積もり予約が土日に集中していそうなお店への依頼の方が手間がかかりそうな印象があります。
これは普段どのようなお店と付き合っているかによりますね。
どのようにユーザー車検をするのか
必要な物(事)は下記の通り。
- 事前予約
- お金
- 書類
- 事前点検
- 光軸調整
それぞれ見てきます。
事前予約
下記のサイトからユーザー車検の予約を行います。
ユーザー車検は検査の時間が区切られていて、自分が予約した時間に検査を受ける、という形式になっています。
パッと見たところ、NAPSも2りんかんも車検見積もりの予約をネットでできないので、ユーザー車検の方が予約が簡単ですね。ささやかですが、こういうメリットもあります。
袖ヶ浦のバイクのユーザー車検はそんなに混んでいなかったので、早く行って並んだりする必要がなさそうなのが良いですね。
ちなみに、自分のナンバーの管轄でない場所でも車検は受けられます。
私のバイクも袖ヶ浦ナンバーではありませんでしたが、無事に車検を終えることができました。
地理的に車検場の候補が複数ある方であれば、実際に見学しに行って自分がやりやすそうな場所を選択するのも良いかもしれません。
お金
これは前述した通りです。確定で発生する費用が印紙代や自賠責代ですね。後述する光軸調整も必須だと考えると、その費用も追加になります。
光軸調整なしでユーザー車検を通すことは物理的に不可能に思えるので、車検当日に調整してもらうのがベストです。
自分でやっても良いですが、プロにお願いした方が安心感があります。費用も安いですしね。
書類
ユーザー車検に必要な書類は以下の5点です。
- 自動車重量税納付書(検査自動車)
- 継続検査申請書
- 自動車検査表1
- 点検整備記録簿
- 自動車税納税証明書
書類が多くて大変そうですが、窓口の記載場所に記入例がありますから大丈夫です。
自動車重量税納付書と自動車検査表1は車検場ごとに用紙が違うようなので、窓口に置いてある書類を使うしかなさそうです。少なくとも、私には見つけられませんでした。
事前点検
実は点検はしなくても通せるのですが、せっかくなのでやった方がいいです。
必要書類にも記載した点検整備記録簿に沿ってやってみましょう。
点検整備記録簿がないと、車検証に「点検整備記録簿記載なし」という風に記載されてしまうようですね。
そういう記載をされるのが嫌だったのと、もし次の車検でそれを見られた時にちょっと厳しめに見ようと検査員の方に思われたら嫌だなというのもあり、私はきちんと点検整備記録簿を作りました。
光軸調整
これがユーザー車検で一番大切なことかもしれません。
車検では、ハイビームを点灯した際の光の高さをチェックされるので、その調整が必要です。
家の前で距離などを測りながら点検してみたら、もしかしたら通せるかもという感じだったのでそのまま車検場に持っていきましたが、やはりダメでした。
ちなみに、車検場で測定してもらったら必要な位置より20cm低いという結果になってしまったので、近くのお店で調整してもらいました。こちらも、念のため事前に調べておいた方が良いでしょう。
タイヤの空気圧や乗車姿勢、継続時のタイヤの固定のされ方などでも計測結果が変わってしまうようなので、当日の調整は必須だと思います。
ちなみに、下記のような調整の仕方があるんですね。
ここまで調べていなかったので、次にユーザー車検に行くときはこの方法で調整してからやってみようと思います。
実際の流れ
手続の順番は大体こんな感じです。
- 書類記入(事前にやっておくべし)
- 印紙購入
- 自賠責更新
- 書類提出
- 検査
私は検査時間30分前に現地入りしました。
書類はあらかじめ記載を済ませておいた方が良いですね。現地は意外と混んでいます。
書類について何も指摘されずに済んだので、10分ほどで書類提出は終了しました。
各検査時間の間に検査員の方の休憩時間があってその間に中を見学させてもらうことができるため、早めに行ってもいいですし、開始時間ぴったりくらいに行って他の方が検査されているのを見てみるのも良いと思います。
いずれにせよ、案内の方がついてくれるので「初めてでわからないッス」と伝えれば丁寧に教えてくれます。
検査員の方に当たり外れはない感じがしましたね。皆さん丁寧に対応してくださいました。何もわからなくても、とにかくいうことを聞いて動けばOKです。
残念ながら、検査場の内部は撮影禁止だったので写真はありません。
書類提出の窓口もパシャパシャ撮影する雰囲気ではなかったので、自重しました…
検査場での手順
検査場内での確認項目は下記の通りでした。
- ウィンカー確認
- ブレーキランプ確認
- 排ガス確認
- ブレーキ制動力の確認
- 光軸確認
私のYZF-R6はオートブリッパーをつけた際にAモードをフルパワー化してあったので、念のためBモードにして検査場に入りました。
騒音確認はマフラーがノーマルだったせいかありませんでした。もしかしたら排ガスの測定と一緒にやっていたのかな。私が気付かなかっただけかもしれませんね。
それらが終わると、今度はシャシダイのようなところまでバイクを移動する必要があります。そこでブレーキ制動力の確認を行います。
その際、足元にあるボタンを踏んだりしないといけないのですが、検査員の方がほとんどやってくれました。
他の検査場の雰囲気はわかりませんが、袖ヶ浦の車検場はユーザー車検初心者向けだと思います。丁寧に対応していただき、とても助かりました。
ユーザー車検を終えて
何というか、良い社会科見学という感じですね。バイクの業者さんがトラックに何台もバイクを積んでいたり、大きなトラックの車検を近くで見られたりして面白かったです。
車検に来られた方はちょっと強面な方が多かったので、妙な納得感がありました。
ただひとつ、ユーザー車検をすると必ず起こる問題があります。それが警告灯の点灯です。
こちらについては下記の記事で解説と対処法を紹介したいと思います。
何はともあれ、車検代の節約ができるようになったのは本当に大きいですね。
ユーザー車検ができるようになれば、整備費用を別とした維持コストは250ccクラスとほとんど変わらなくなります。
これなら大型バイク複数台持ちも全く夢ではなくなります。
大型バイク2台持ちなんて贅沢ですね。いつかできたらなと思います。