クロスカブ110はそのルックスや装備からオフロード走行にも対応するのではないかと言われているバイクです。
この記事では、クロスカブ110でオフロード走行をしてみて感じたことまとめます。
一般的なインプレは以前にもしていますので、よろしければそちらもご覧下さい。
クロスカブ110でオフロード走行
今回は千葉県にある金谷元名林道をクロスカブ110で走行してきました。
有名な林道のようですので、関東圏にお住まいのオフローダーの方は走られたことがあるかもしれません。
あの林道は色々な条件の路面があるので、クロスカブ110の性能を試すのには最適な場所でしたね。
オフロード走行と言っても、結構幅広いです。
自分のペースで走れる林道ツーリングからハードエンデューロのような激しい走行まで、様々な場面があります。
ともあれ、さすがにクロスカブ110でオフロードコースの走行を考える方はいないと思いますので、林道ツーリングでどういう使い勝手になるか、ということが大事ですね。
砂利道程度なら十分に走れる
林道でも、街中で遭遇する悪路の延長のような道もあります。
例えば、舗装林道のアスファルトが割れていたり、砂利道が続いていたりするような道ですね。
そういった道路と呼べる場所なら、クロスカブ110で問題なく走行ができます。
クロスカブ110に標準装備されているタイヤはブロックパターンのタイヤではありませんが、林道でもアクセルをあければしっかりと食いついてくれます。
あまりがっつり攻めるような走行はしませんでしたが、林道ツーリングには十分なトラクションがあるのは感じられましたね。
公道で使用している段階でも林道でそれなりに走るだろうと思える手ごたえでしたが、予想よりも走れました。
通常のオフロード車ではないので当然足りない部分は多いですが、「お、こんなに走れるんだ」と少しハッとする気分にさせてくれて、走っていくうちにどんどん楽しくなっていきます。
オフロードバイクとはまた違ったオフロードの楽しみ方を見つけられるかもしれません。
ガレ場はさすがに不安
クロスカブ110の装備を見れば当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、ガレ場での走行は基本的に厳しいものがありました。
金谷元名林道の保田側には、岩盤が水の流れで削れた部分が多くありますが、さすがにあの辺りをすいすい走るのは無理がありますね。
まず、足回りの装備がそこまでのスペックがありません。
走るというより通らせてもらうというような走り方をしないと、サスペンションがもたなそうでした。
また、シッティングでの走行の場合ですが、ニーグリップできないのであまり激しく走ると路面からの反動でどんどん体が浮いていってしましました。
かと言って、スタンディング走行が快適かしやすいかと言われるとそこまでではないですね。
基本的に、クロスカブ110でガレ場を走るのはあまり楽しいものではないということになります。
もし走る必要がある場合は、無理をせず足をつきながらのんびり走行するのが一番良いでしょう。
オフロードでもクロスカブ110の基本は同じ
今回クロスカブ110で林道を走って感じましたが、このバイクは本当にマイペースなバイクだなぁということです。
以前のクロスカブ110のインプレの中で、「日本という土地柄とバイクを掛け合わせると、この形に行きつくんだろうなぁと思わせてくれるエンジン」ということを書きました。
そのキャラクターが林道でも全くぶれません。
クロスカブ110に乗る目的は走行性能ではなく、バイクに乗ることで得られる経験を最大限味わうことなのだと思います。
だから公道でも林道でも全く焦りがなく、じっくりと流れる景色を味わいながら走ることができる。
今回の林道走行で、改めてクロスカブ110の魅力を感じることができました。
クロスカブ110は本当に良いバイクです。