ミチヤです。
YZF-R6に約2年半ほど乗っています。用途としては、ツーリングメインですね。
先日下記のツイートをしました。
スーパースポーツバイクの購入はある程度の覚悟が必要です。
ハンドルが低いからUターンしにくく姿勢もきつい。積載量も限られるから、全くツーリング向きではない。
でも、そうでなければ得られない品質というものが確かに存在する。
YZF-R6に乗って、痛感しています。#yzfr6— ミチヤ (@childs_mind719) December 22, 2019
本記事では、YZF-R6をツーリングメインで乗っていてどう感じるか、という点について解説していきます。
YZF-R6はツーリングに使えるのか
結論から言うと、「使えるけど向いていない」です。
理由は下記の通り。
- ハンドルの切れ角が少ないのでUターンしにくい
- 姿勢がきつい
- サスペンションの設定が若干固め
- 積載が苦手
- 燃費が悪い
個別に見ていきましょう。
ハンドルの切れ角が少ないのでUターンしにくい
遠出のツーリングだと道を間違えることもあるので、すぐに引き返せないのは割りと面倒です。
普段Uターンって頻繁にするものではないのではと思われるかもしれませんが、鋭角な曲がり角や目的地の駐車場内での取り回しなどで気を遣うことがあります。
「この幅だと回り切れないから押さないとダメだ」という瞬間は今まで何度もありました。そして押しても切れ角自体は増えないので、何度も切り返すことになります。
YZF-R6をはじめ、スーパースポーツバイクは特別重い方ではないですが、切り返しを何度も繰り返すと小さな疲労が蓄積されるので、ツーリングには不向きと言えるでしょう。
姿勢がきつい
YZF-R6を買う前に色々なスーパースポーツバイクに試乗しましたが、個人的にはYZF-R6が一番姿勢がきついと感じます。
YZF-R1もきついのですが、あちらの方がシートの幅があることで体重をシートにかけやすいので楽です。
私が一番きつくなるのはふとももの裏の筋肉です。次に辛いのはやはり手首ですね。
バイクは下半身で乗るのが基本ですが、それにしても姿勢を維持するのに結構踏ん張らないといけないです。下半身が疲れてくるとどうしても手で姿勢を保ってしまうので、手首が疲れてきます。
唯一疲れない瞬間は加速している時ですね。体重がシートに乗りやすいので、体が軽くなります。
一番きついのは下り坂で減速する時で、体幹をフルに使って姿勢を維持しなくてはいけません。
こんな感じで基本的に姿勢がきつい状態が多いですが、YZF-R6に乗ること自体がスポーツとも言えるので、快適にツーリングしようという意識を捨てましょう。
体を鍛えながらバイクに乗れると思って、姿勢のきつさを受け入れることが大切です。
タンクパッドがあると少し楽になるので、装備するのがおすすめです。
参考記事:スーパースポーツ必須カスタム!おすすめのYZF-R6用タンクパッド
サスペンションの設定が若干固め
これもスーパースポーツバイク全般に言えることですが、公道に最適なサスペンションの設定ではないかなと思います。
YZF-R6はまだ柔らかい方ですが、それでも路面の波うちの上を走った時の影響は大きいです。
姿勢がきついのに加えていちいち路面のギャップを拾うので、疲れている時などは特にストレスを感じます。セロー250にも乗っているので、余計そう感じるのかもしれません。
YZF-R6に乗っていると、公道はもはやオフロードなのではと思う瞬間がありますね。
サスペンションの設定をいじれば済む話ですが、それならそもそもスーパースポーツに乗らない方が良いのではとも思います。
積載が苦手
走りに重きを置いているスーパースポーツバイクには荷物を積むスペースがあまりありません。タンデムシートはめちゃくちゃ細いので、本当にしっかりと荷物を固定しないと脱落が怖いですね。
これは社外品のキャリアなどを装備するなどして対処可能ですが、余計なものをあまりつけたくない方にはマイナスですね。
私はこんな感じでYZF-R6にキャリアを装備しています。キャリアの脱着はそこまで大変ではないので、使わない時は外すという使い方もできなくはありません。
参考記事:YZF-R6のリアキャリアを紹介
燃費が悪い
YZF-R6はハイオク仕様で燃費は16.5km/Lくらい。
セロー250がレギュラーで38km/Lくらいの数字になることがあるので、倍以上ガソリン代がかかることになります。
ハイパワーなので仕方ないとは言え、長距離ツーリングに行けば行くほど費用がかかりますね。
燃費に関してははっきりとツーリングに向いてないと言えそうです。
YZF-R6はサーキットでこそ輝く
今までの記述を見ていただければお分かりになるかと思いますが、YZF-R6はツーリングに不向きです。
スーパースポーツバイクというだけあって、その性能は公道で発揮することができません。やはり、YZF-R6が輝く場所はサーキットです。
YZF-R6を所有することになったら、ぜひ一度サーキット走行をしてみて下さい。
とはいえ、ツーリングメインでも買ってOK
YZF-R6はサーキットで輝くとは言ったものの、ツーリングメインで使ってもOKです。
実際、スーパースポーツバイクを所有する全ての方がサーキットに行くわけではないでしょう。私も1度走ったきり行っていません。サーキットはリスクもありますし、費用もかかりますからね。
小柄な方だとYZF-R6に乗るのは少し大変かと思いますが、体力のある方や身長が180cmくらいある方ならそこまで辛くはないでしょう。
ただ、一番大切なのはYZF-R6が好きだという気持ちです。
本当に気に入ったバイクなら、多少乗りにくくてもそれを味わいとして楽しむことができます。そうしたバイクに乗ることで、スキルも向上していきます。
私はデザインや性能に惚れ込んでいるので、YZF-R6に乗り続けることができています。これがなければ、ただの乗りにくくて費用のかかるバイクでしかないですね。
特にデザインが気に入るかどうかは妥協してはいけません。
性能はどんどん進化していくので後続モデルに絶対に勝つことができませんが、デザインは普遍的な価値観だからです。どんなに新しいモデルが出ても、かっこ悪ければ欲しいとは思わないでしょう。
YZF-R6のデザインが最高だと思いますか?
心からそう思えるなら、納得できる買い物ができるかもしれません。