ミチヤです。
だいぶ前なのですが、クロスカブ110にインジケーターを取り付けたので紹介します。
クロスカブ110のメーター内にシフトポジションインジケーターを埋め込むべく工作中です。今までは外付けしていたのですが、やっぱり納まっていた方がすっきりしますね。
今までのインジケーターの様子は以前の記事の写真にちゃっかり映っています。#バイク #クロスカブhttps://t.co/ySiB6R1CW5 pic.twitter.com/rRBJskdkcb— ミチヤ (@childs_mind719) March 10, 2019
ですが、今回のカスタムはかなりマニアックで難易度は高めなので、紹介するというよりは個人的記録の保存になりそうです。
人とは違うインジケーターを取り付けたいという方は参考にしてみて下さい。
クロスカブ110にインジケーター装備
今回クロスカブ110にインジケーターを取り付けるにあたって、意識したことは以下の4点です。
- 故障しにくいこと
- メーター内部に回路収納すること
- メーカーオプションのような見栄えであること
- 同じカスタムが検索で見当たらないこと
クロスカブ110はカスタムのしがいがあるバイクなので、どんどんいじっていきましょう。
必要な物
インジケーター装備にあたって、細々とした物が色々と必要でした。
- SN7400N SN7447AN 各1個 (SN7447AN代替品SN74LS74N)
- ICソケット 14ピン 1個,16ピン 1個
- 三端子レギョレータ LM7805 1個
- 電解コンデンサー 10v22μF 1個
- 抵抗 1kΩ 1/4W 4個
- 抵抗 270Ω 1/4W 7個
- 7SegLED LA-301MB(アノードコモン) 1個
- 配線材
- 耐熱電子ワイヤー(単線) :基板内配線(黄)
- 耐熱電子ワイヤー:基板~外部接続用(12v電源、ギア接点)
- 基板 KUGADEN AB基板(片面) AB-J
- L型 ピンヘッダ 2列×05P 2.54mmピッチ :3個 (好みで何でも)
基盤の作成
回路は基板1、基板2、7SEG部の3点に分けて製作しました。
メーター内にすべて収めるために小さくしましたが、基板1、基板2を1枚にまとめて製作しメーター外部に収納する時は分割の必要はありません。
電源のレギュレーター(12V-5V変換)は1A容量の物を使用しましたがもっと小さなものでも可能です。
LEDは1セグで約20mA程度なので全消費電流は200mA程度と思います。メータ内の放熱も考えて放熱板の大きいものと考えました。
下記、基盤1。
下記、基盤2。
インジケーター周りの準備
LEDの半田付け。収納箇所が狭いのでLEDピン直付けにしました。
メーター加工や取り外しも行います。
スピード検出のワイヤーを外します。ラジペンなどで緩めれば手で回して外せます。
外側のカバー、ケーブルクランプ(ビス5本とケーブルクランプ1カ所)を外します。(ケーブルクランプはメーターを少し浮かしたいときにケーブルを持ち上げることが必要のため)
アクリルカバーも4カ所のツメと左右のビスを2本外せば取り外すことができます。
スピート指針も取り外しましょう。(インジケーターがもうついてしまっているのは見なかったことに…)
メーター指針は柔らかいビニール系の材質でできていて、”0”目盛りのストッパー位置から針を少し持ち上げればストッパーを乗り越えられるので、”0”位置を乗り越して針をフリーにします。
フリーにしたら指針は少し下がっていくので停止して安定するまで様子を見ます。ダンパー装置があるため、これをしないと速度誤差が生じます。
指針が安定したらマスキングテープ等に安定して停止している位置をマーキングします。
マーキングしたら指針をゆっくり引き抜きます。燃料指針はそのままで目盛板は外せるのでそのままとしました。外すと振動などでずれそうでした。ビス4本を外せば目盛板は外れます。
次は配線を通す穴を作ります。
黒い四角の蓋があるのでそれを取り外します。押すと簡単に外れます。
角の蓋に6mm位の穴をあけケーブルの貫通部を作ります。
加工が終わったら、元に戻しましょう。
メモリ板の加工
・LEDの位置をマスキングテープ等を張りマーキングします。位置決めはLEDインジケーターが入る本体側の位置と確認しながら実施します。
マーキング箇所をカットして行きます。材質は軟質ポリエチレンのような柔軟で丈夫そうなものですが、接着剤は付きそうに見えませんでした。カッターでゆっくりカットしましょう。
カットしたら目盛板の上に乗せるカバーをあてて状態の確認します。カバーに7粒の固めスポンジクッションがあるので紛失に注意しましょう。
接着剤が利かなそうなのでアルミ板で切ってLEDインジケーターの固定金具を製作します。はさみで切って手で曲げ加工する程度なので直ぐできます。
取り付け前に動作確認の実施。LEDインジケーターと目盛板の隙間は裏から 黒ビニールテープを張って処理しました。パテは取れる心配があるので3Mの強力両面テープを使うのも良いと思います。
メーターの実装
基盤はゴムシートで覆い結束バンドで軽く絞り実装しました。スキマには厚手のゴムシートを鋏んで振動で揺れないように注意しました。
基板とメーター内部部品と干渉するところは無いので心配はないと思います。移動するスペースも無いし振動でそのうち干渉することも無いでしょう。
メーター内の換気はメッシュ付の取入れ口があるので現状のままにしました。
LEDインジケーターはメーター内の収納箇所にうまく合わせられないので当たるところはカッターで切って位置合わせを行いました。柔らかいので簡単に切れます。
目盛板固定後、速度計指針をマーキングした所に合わせ針は上からゆっくり押し下げると入っていきます。
ケーブル処理
ケーブル貫通部をコーキング処理し防水処理します。
コルゲートチューブに配線収納し、接続箇所まではわせて途中結束して終了。
あとはカバーを戻して終了です。
オリジナルインジケーターという満足感
クロスカブ110に装備できるインジケータは色々ありますが、外付けの目立つものが多いです。
例えばこんな感じのものです。
決して悪いものではないですが、もっとコンパクトかつスマートなものがないか考えた結果、今回のカスタムになりました。
やっぱり、メーターの中に納まっていた方が見映えが良いですよね。
皆さんも、クロスカブ110をカスタムして自分だけのバイクにしてみましょう。