人生において、誰もが幸せになりたいと思っているでしょう。
私も人生を充実したものにしたいと思っています。
でも、ただそう思っているだけでは人生は充実しません。歌にもあるように、幸せは歩いてこないものです。
自分から進んで掴み取りに行かなければなりません。
つまり、自分から行動を起こさなくては人生を充実させることはできません。
そんな時に必要なのが、GRIT(やり抜く力)です。
これは何か偉業を成し遂げるというような大袈裟な物事だけではなく、日常の小さな課題や目標を達成するのにも必要なものです。
アンジェラ・ダックワース著作、「やり抜く力 GRIT(グリット)」では、タイトルの通りやり抜く力に関する様々な研究や成果について紹介されています。
今回はやり抜く力について、記事にしていこうと思います。
継続は力なり
メジャーリーガーであるイチロー選手の言葉にこんなものがあります。
「小さなことを積み重ねることが、 とんでもないところに行くただひとつの道」
また、イチロー選手は自分のことをいわゆる天才だとは思っていないと言っています。
ここでいう天才とは、何も努力せずとも才能だけで何かをできるようになる人のことです。
数々の偉業を成し遂げたイチロー選手ですら、才能ではなく小さなことを積み重ねること、継続することが大事だと言っています。
「でもなんだかんだ言って、そもそもそうやって努力できる時点で才能があるってことでしょ?」
そう思われる方もいらっしゃるかと思います。私も昔はそう考えていました。
しかし、この著書ではやり抜く力は伸ばしていくことができると紹介されています。
その中で一番大事なのは、関心を持つことです。
興味がなければ、そもそもやってみようという気持ちにすらならないですよね。
まずは自分が打ち込みたい対象を見つけることが重要です。
そして、それを見つけるために色々な物事に取り組むことが大事です。
また、ちょっと別の例を挙げると、こんなものもあります。
2ch創設者のひろゆきさんの本ですが、この本の前書きで面白いことが書いてあります。
2chが成功した理由をよく聞かれるそうなのですが、その答えとしてこう書いています。
「匿名掲示板の仕組み自体は元々あったけれど、途中でやめちゃう人が多く、たまたま僕だけが長く続けていたから」
通ずるところがあって、なんだか面白いですよね。
継続するだけでもダメ
ですが、ただ続けるだけでは向上していくことは難しいです。
例えば、私達は毎日呼吸していますが、人類全員が呼吸の達人というわけではありません。
最近よく読む本なのですが、この本を読むと私たちがいかに適当に呼吸してきたかがよくわかります。
呼吸の練習なんて言われると何のことがわからないかもしれませんが、違いが生まれるのはそういうところからなんです。
つまり、ただ継続するのではなく、意図的な練習が必要だということです。
何かに打ち込んだことのある方ならよくわかると思いますが、新しいことができるようになるためには、相応の取り組み方をしなければいけませんよね。
何も考えず、ただ同じことをしていたのでは向上はあり得ません。
私の場合
例えば、今私が意図して継続させようとしていることに、ブログの更新があります。
ブログを始めて3か月が経過しましたが、今もこうして記事を書くことができています。
決して更新頻度が高いわけではありませんが、ブログに関する活動は毎日欠かしません。
読書も毎日していますし、この記事も本を読み漁ったからこそ書くことができています。
「ブログを続けられるのはごく少数で、ほとんどは脱落する。」
これは色々なブロガーさん、アフィリエイターさんが言っていることです。
だからこそ、好きなことで続けよう、とも言っています。
ブログを始める前、継続することは強く意識しました。
すぐに飽きて逃げられないように、サーバーをレンタルする時にはレンタル料を一年分一括で支払いました。
ブログをやってもやらなくても、もうお金は帰ってきません。
ならば、続けるしかない。
自分をそういう状況に置くことでも、やり抜く力を養うことができます。
これはGRITでも紹介されているやり方ですね。
NFLの最優秀選手に二度選ばれたことがあるスティーブヤングという選手を例に挙げて、「やめられなかった」から成功した、という見出しでやり抜く力について解説しています。
最終的に何かを継続するか手放すか決めるのは自分ですが、周囲の拘束力を活用するのもひとつの手段です。
私の例に戻すとしたら、ブログの更新がとりあえず一年間続けばひとつの成果と言って良いでしょう。
その時はまた一年間分のレンタル料を一括で支払い、また一年間少しずつ前に進みたいと思います。
おすすめの一冊
正直、この本の内容を全て紹介しようとすると、結構な文量になってしまいそうなので、あまり内容に触れられません。
私に要約の力がないからかもしれませんが・・・
ただ、この本はハウツー本としてではなく、ちょっとしたストーリー集のようにも読めるので、意外とさくさく読むことができます。
自分の人生を変えるためのヒントがこの本には書かれているので、ぜひ読んでいただきたいですね。